zsupohs

鬱みたいな日記

古書モール

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 県境を越えて、茨城県特有のただっぴろい平面地区を南北に道路が分け隔てている、その道路から車を小道に逸らして少し走らせると、突如として、目の前に巨大な構造物が姿を現した。巨大といっても、それは地方の寂れた市街の建物にしては大きいという意味ではあるが、窓が殆ど見当たらない上にヒビとサビに覆われた巨大な"それ"の佇まいからは、生命感の欠如に由来した「彼岸」特有の威圧感が放たれており、実際以上の大きさに見えたのかもしれない。

 そこには昭和と平成が混在していた。老朽化したその建物の隣には、現代の茨城を具象するかのようにケバケバしい外観をしたパチスロ屋が屹立しており、燻んだ顔をした老構造体を圧迫している。

  私は意を決して、その"魔境"へ足を踏み入れることにした……。

 

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